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刺身マグロの選び方でっせ
おおきに。ごっつうでっせ、こんちわでっせ。わしホンマグロ言いますねん。ほんまもんのマグロでんねん。今日はメカはんに頼まれてな、刺身マグロの賢い買い方を講義しますぅ。へえ、おおきに。
あ、わてな、ナニワの言葉入っとるけどな、これクセやねん。大阪人コケにしとるんとちゃうからな、ま、気にせえへんといてや。
まずな、魚屋はんやスーパーはんでな、赤いライトで照らして売っとる店ありまっしゃろ。あれ、ダメやさかい買うのよしとき。ネコがまたぎよったマグロでも赤い灯りで照らしたら高級品に見えまっせ。トリックやねん。そんなんする店では一生買わんといたらええで。
それからな、パックの中でドリップがにじみ出とるやつ。あれもあきまへん。水っぽいで。大抵0℃前後で半解凍にして、うまくドリップが出ないようにしとるんやがな、そこで汁が出るちゅうのは論外や。
パックのやつは、家に持って帰った時にはすっかり溶けよるからな、切る前には必ずペーパータオルで包んで、すっかり水分を吸い取りますねん。これコツやねん。
コ・ツ・や・ね・ん。
店先のマグロのサク。どれも同じように見えますやろ。だがな、あれ同じとちゃいまっせ。選べるんやで。一番美味いのはな、ええか、よく聞きなはれ、一回しか言わんさかいな。血合ぎしや。血合ぎしのな、「片側に血合をよけたくびれがあって、その反対側にトロ部が延びてる」やつや。ここが一番うまいんやで。
う・ま・い・ん・や・で
ほな、わし、これから道頓堀まで泳ぎにいくさかい、これで失礼するで。じゃあメカはん、今日の出演料はわしの口座に振込んどいてな。え、メカジキの刺身現物支給? そりゃ殺生やがな。
半ドンと「のり弁」とデン助
土曜日は休みではなく半ドンが望ましい。
学校から帰ってくると、布団の間に新聞紙に包まった弁当箱が入ってる。アルミ弁当箱に「玉子焼き」と「ウインナー炒め」くらいの質素なおかずの「のり弁」の美味しさが、今でも忘れられない。
そして「のり弁」を食べながら必ず観たのがテレビの「デン助劇場」だ。デン助のあの愉快な動きとか、流暢な江戸弁、強引なギャグのひとつひとつが、どれほど僕の心に強く焼きつけられていることか。
「デン助劇場」はよく「浅草公会堂」から中継されてた。当時、我が家は仁丹塔の近くで商店を出していたこともあり、たぶん「公会堂」のキップをたくさんもらったんだろう、一度だけ本物のデン助を観に連れていってもらった。生まれて最初に観たライブだ。
本物はさすがに「感激」だったよ。僕は最前列で誰よりも大きな拍手を送り、大声で笑い、もしかしたら泣いたかもしれない。親父は僕があんまり喜ぶんで
「それならしょっちゅう連れてきてやるよ」
と言った。
しかし、僕はその後二度と観に行くことはなかった。観たくないわけではなかったが、多分僕にとってのデン助は土曜の昼下がりに「のり弁」をぱくつきながらテレビで観るものだったのだ。
もしかしたらデン助はアルミの弁当箱から飛び出した「のり弁」を世界一美味しくしてくれる神様だったのかもしれない。
僕が中学に入る頃にはデン助はすでに逝去してたし、家の布団の中からも「のり弁」は姿を消した。僕はもっと他の興味、「ロック」とか「恋」とかの中学生なりのリアルな現実に向かっていたので、そんなこと何とも思わなかった。
半ドンと「のり弁」とデン助。
失われた僕の風景の中で、これほどいとおしいものはない。
ターレはゆく
銀行だ、銀行。銀行に行くぞ。ターレでな。ターレは公道走っちゃいけないと思ってる人もいるけど、そんなことないんだよ。でも表ではバックミラー付けてないと捕まるらしいね。バックミラーなんてどこかに捨てちゃったから、鏡でも吊るしとこう。
♪♪〜いい調子!
今日は道すいてるね。おっ、喫茶店「ヨネ○ト」見えてきた。ヨ○モトさんいるかな? おーい……あれっ何だよ。ダメじゃん、いつもお客と話込んでるんだから……ああしてHPのネタを探してんだな。
さあ、市場通りを越えたぞ。ここまでターレで来る奴はあまりいないよね。よし着いた。
おや? 停めるとこないな。いいや歩道に乗り上げちまえ。
ふん、銀行の野郎がこっち見てるぞ。ん、何か言ってるな。えっ何、どちら様ですかって。客だよ、客! 魚屋じゃねえよ。
あー! 長え、長え。女性誌読みふけっちまったじゃないか……お、何だ。ターレの周りに外人がたまってるよ。あれ、なに写真撮ってんだよ! えっ?
何だって!? 何て言ってんの? ゼンゼン分からねえよ。通訳いねえのか。おい! オレの顔撮ってどうしようってんだ。理解できんなメリケンってのはなあ。何か言ってやろうかな、
「アーユーハッピー!?」……おお、何か通じたぞ。笑ってるよ、いいや、何か分かんないけど
「イエーイッ」。
「イエーイ!(一同)」
今日もいい湯だ、パンピタン!
24時間風呂が何かと騒がれてるね。レジオネラ菌って奴が肺炎やら風邪を引き起こすとか言うけどさ、それが納豆菌だったりしたら、風呂の中に大量の大豆をぶち込んで、こ〜んなでっかい箸で、グリングリンかんましたら、豪快な納豆がきっと出来ちゃう。そん中に裸で飛び込んで、ヌルヌルしちゃうと、何か妙な健康野郎になれたりで、風邪はひかないわ、糸はひくわと良いことづくめですか?
で、あれ発売中止になってしまうのかね。いや、24時間風呂さ。湯に入るために日本人に生まれてきたメカジキとしては、獅子の口からお湯が出るようなステキなデザインのモデルが発売されたらマジに購入を考えていただけに残念だね。
さて、歴史をひもといてみても、人類にとってどれほど風呂が重要だったかは、風呂桶にいろんな工夫がなされてきたことからも分かる。そこで人類の英知、てゆーか、先人の知恵、みたいな。ま、バカバカしい仕掛け風呂をいくつか見てみるとしよう。
「本棚風呂」
僕が一人暮らしの頃にさ、風呂がこわれたんで、長い間風呂桶に本を入れてたんだ。あまり知られてないけど、風呂桶の中ってけっこう読書に向いてるんだよね。
「家庭菜園風呂」
家庭菜園をしたいが、簡単に庭を持てないという都会人にお勧めなのがコレ。ご家庭のお風呂で簡単に野菜が作れます。南瓜、大根、葱などの季節の食材を楽しみながら、ネイチャーな感覚が養えます。今なら栄養たっぷりの有機肥料を惜しげもなくおつけして、ハイ、このお値段! ♪東京ゼロサ〜ン……
「キムチ風呂」
韓国人の住む部屋から異臭がするので、大家が行ってみるとバスタブにキムチが漬かってたという有名なフォークロア。バリエーションに「カレー」を作るインド人、「タコス」をためるメキシコ人、「野沢菜」を漬ける長野県人などがある。
「酒風呂」
並々と酒を注ぐ。素っ裸になり巨大な沢庵を抱えてドブン! 飲む。噛る。つかる。夏は冷や、冬は熱燗風呂でもうサイコー!
WINTER WONDER
MARKET
「市場の人は冬の寒さ対策をどーしてるの?」ってご質問があったんで、つまりその「しくみ」について説明すりゃいいんだね。お答えしますぞ。でもこれ秘密だよ。他じゃ言わないでくれよ。
寒風の中でも市場のみんなは平気な顔してるだろ? 勇み肌だ、なんて言ってね。あれは、ね。フフフフ……実は着ぐるみなんだよ。うん、人間の形をした着ぐるみなのさ。完全防寒で、ケバケバの裏地がついてるんだよ。それで中に「ちょっとだけ小ぶりな」おんなじ人が入ってるんだ。
みんな、イチバー達を甘く見るとヤケドするぜ。
関係ないけど、北極のシロクマも中身があると思うな。そういう僕も実は魚の着ぐるみ着てるんだけどね。
ま、春はもうすぐそこまでだから。
暖かくなったら、カジキ色のコートを脱いで、カジキ色のシャツで街に繰り出すのさ。
みんなも元気でね。じゃあねチャオ
おだやかな午後に
人生も半ばともなると、たまの休暇も身体のメンテナンスに充てなければならない。大学病院の睡い午後、診察の合間のちょっとした時間。僕は休憩室の長イスにかけて紙コップ入りのコーヒーを飲んでいた。
「どちらがお悪いんですか」
急に若い女性が僕に声をかけてきた。彼女はとても清楚で明るい服装をしている。そして、よく透る声でこう言った。
「私、卵巣癌なんです。手術したのですが経過が良くなくて……」
「(えっ?)」
「お仕事いつまでも休めないし、今日の結果が悪かったらどうしていいか……」
見知らぬ女性からこう言われても僕は返答も出来ないまま困ってしまった。彼女は病気のために子どもが産めなくなり婚約者と別れたのだという。
「ひどい話ですよね?」
彼女はこちらを見つめている。
確かにひどい話だ。でも僕は何と言っていいのだろう。何か元気づける言葉があればいいけど、きっとそれは僕の口を離れた途端にとても薄っぺらに響くにちがいない。
彼女は一本のバラの包みを見せて「きれいでしょ」と小さく笑った。
「ええ、とても」僕はようやく一言だけ彼女に言った。
脇に置いた患者用ポケベルが診察の開始を告げたので、僕は立ち上がり挨拶をして彼女から離れていった。
彼女は悲しくて誰かに言わずにはおれなかったのだろうか。見も知らない僕にそんな話をするなんて。でも、きっと誰かの助けを求めていたのに違いない。
僕だって助けが欲しい時はある。僕はマトモにやれてるだろうか、誰かに聞きたくなる。僕の言葉は誰かを傷つけていないか、何か大きな間違いをしているのではないか。いつもそんなふうに考えながら生きている。
しかし僕は誰にも助けを求めることはない。あたりさわりない挨拶を繰り返すだけだ。もしも彼女のように病気を患い、愛する人を失ったときに僕はいつもと同じようでいられるだろうか。他人の助けが必要にはならないだろうか。
家路へのなだらかな坂道を下りながら、僕は彼女が自分の部屋で大切そうにバラを活ける姿を少しだけ考えていた。
彼女が早く健康をとり戻すことを願う。
ある種のデブになりたい
頭の悪そうなアメリカ映画なんかに出てくる、いつも何か食ってるデブが好きだ。
たとえば、ティモシーとマッキャミッシュとバンクロフトはハイスクールの三人組で、発明家で理知的なのがティモシー、フットボール選手のマッキャミッシュは女の子にモテモテ。ところがデブのバンクロフトときたら食うことしか能のないうすのろだ。
とにかくこのバンクロフトのやつが画面に登場するときには必ず何か食ってる。それはビッグバーガーだったり、チョコチップアイスクリームだったり、すごい甘いピーナッツクリームを多量に挟んだサンドイッチかなんかで、これを実にきたならしく、そして、うまそうに食べるわけだ。
で、この三人組が愉快で平和な毎日を過ごしていると、ある日、何の脈略もなく火星のエイリアンが町に攻めてきて、学校を占拠してしまう。ティモシーやマッキャミッシュとそのステディのティンティンたちが危ないぞ!
そこへ現われたのがデブのバンクさ。
「これでも食らえ!」
彼の投げつけた食べかけのパストラーミサンドは偶然にもエイリアンの反重力原素固定砲に命中。砲門が目詰りを起こして大爆発するエイリアン宇宙船。
「バンク、ありがとう!」
彼のおかげで町や人々は救われた! 彼こそ英雄である。「アメリカ万歳!」
アメリカ映画の民主主義ってのもよく理解できないとこがあるけど、食べ物をおいしく食べるデブが幸福になるのは、映画に限らず人生の法則のような気がするね。
一生おいしく食べて楽しく暮らせるなら、そんなデブになりたいな。
というわけで、バンクロフトはその後ファッツ・バンキーズ・カンパニーというケチャップの会社を設立して大成功を収め、売れっ子女優のシャーリーと結婚するのであった。
こういうふうにハゲたい
私はハゲあたまを見るのが大好きなんです。
電車の中で遭遇した時など、そっと背後に忍び寄り何食わぬ顔で鑑賞しています。もしも丸いあたまの持ち主なら、思わず羨望の眼差しを向けてしまいますね。固いかな柔らかいかな。酒が入ったら赤いだろうな、ほおずきみたいだな。ウチに持って帰って床の間に飾っておきたいな。惑星のように、ハゲあたまの周りをぐるぐるといつまでも回りつづけていたいな。ああ、そんな魅力。まあるいハゲあたま、これはもうこの世の至宝でございます。
しかしながら、とんがっているハゲあたまだって、これもまた素晴らしい。おでこから頭頂部に向けて頭髪ごとカッターでシャキッと切りとったかのような見事な角度は、アゴと後頭部を結ぶ直線を底辺とした時に、Sinθで容易に求めることができます。まあるいやつが均等な反射率をとるのに対し、とんがりあたまは光の屈折を加味して、太陽とハゲと鑑賞者との微妙な位置関係に、劇的な変化を見せる、そこがまたいいんです。グラデーションが光線に千変万化に映えるさまに、私は思わず「ぞくっ」としますね。
百花繚乱たるハゲあたまを賞味しつつ、心に去来するのは、もしも自分がそんなふうにハゲていたなら――ああ、そんなこと想像しただけで思わず身の引き締まる思いがいたします。毎日、いつでもあの頭をさわれる、なんて考えると、これはもうワクワクしますし、毎日タマゴか何かで入念に磨くのも嬉しいものです。冬の朝、ニットキャップをパッと取った時に感じる温度差などは、ハゲの醍醐味でございましょうか。
とはいえ、千里の道もまずは一歩からと申しますように、いっきにツルッパゲになってしまうというのでは、いやはや、こりゃどうもいただけませんな。やはりハゲあたまというのはハゲきるまでがいいんです。ある朝、急にハゲあたまになっていたというのでは何の趣もございません。ましてや自分で剃ってしまうなど返すがえすも残念ですね。四季を重んじる日本人としては、散りゆく桜にこそ美を感じるものではありませんか。
また、頭頂部だけいった時の「河童」とか、両サイドに残った部分をロン毛にして「落武者」など、普段と違った自分を演出出来るのも利点です。ハゲきるまでの過程を活かさない手はございません。
「アナタこの頃てっぺんが危なくなってきたわよ」ある日妻に言われてドキッとする。朝、マクラに付着した抜け毛の異常な本数を見てゾーッとする。美容院のお姉さんに「まだ大丈夫ですよ」などと言われてホッと胸をなでおろす。そうした悲喜こもごもの果てに達成したハゲには、やはりそれなりの風格があるものでございます。
私もいつかハゲてしまうのでありましょうか。
それを想うと楽しみでもあり、ああ、やっぱりとっても不安。どうしよう。今のうちにいちど茶髪でもしておいた方が良いでしょうか。
良いワキガ
洋行帰りの友人が「とびきり良い香り」の香をくれた。何でもすごく利くらしい。最近ちょっと疲れぎみなんで、ヒーリングにもなるし、こりゃありがたい。
さっそく火をつけてみると、これがスゴイのなんのって、何ていうかな、ワキガ。強烈なワキガの臭いだ。それにあきれるくらいもうもうとした煙がたちこめる。
うわーって思ってると、煙の中から小さな象がいっぱい出てくる。小さな象たちが僕の目の前で輪になって何か話し合っているじゃないか。これは困ったことになったぞ。何か良くないことを話しているにちがいない。今、彼らに何か問題を起こされたら、やっぱりちょっと困る。僕はもう若さだけでのりこえられる年代じゃないしな。とにかくドアを開けて皆さんにお引取り願おう。
さあ、象さん方、こちらですよ。
僕はドアのノブに手をかけようとしたけど、それは回らなかった。うまく掴めないんだよ。よく見ると自分の身体から無数の手が生えている。
うわあ、気持ち悪い……
フト気づくともう香炉の煙も絶えていて、僕はちょっと居眠りしてたみたい。ああ、よっぽど疲れているのかなあ。あんな夢見るなんて。いや、きっとこのお香のせいにちがいない。
そうだ、明日セリ場に行って、そっとこのお香を焚いてみよう。あそこに象を出してみたら、きっとすごく愉快だぞ。
文字化けで失礼fました
ちょと前からパソコ龠の調子が悪く、文字鰍ッを連発して、ご迷惑をおかけしました。よ@やく直りましたので、もう文字化けはないと思#ます。
さて、このLび私の所属致しますマグロ・カジキの団体「大♭業会」でもホーム鼾ージをm設することとなりまして、現在その準備に追われていSところでございま~。
そ齶そも日本人とマグXとの関わりは古く、縄文時代の遺跡か〆マグロの骨が出土したと申しtすから、これはもう気の∪くなる話でございます。
とは申せ、昭和に入るまでャOロは下魚でごいました。貧驫人が安価に買ってこっそりと食べるものрチたそうです。特にトロなんてのは大抵捨てられてしまうのがオチです。
それが現在ではクロマ龜ロのトロなんて銀座のスシ屋では目の撃ェ飛び出るような金額を取ら蟲てしまいます。
まったく気ちモ「沙汰でございますな。
そこで私┫では、マグロを美味しく_べるためのちょっとした情報を√様にお伝えしていきたいと∞えています。
アドレスは 虧w.tsu祝i.Hm.ne.jp です。
どうぞよろしく。
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